少し茶色い短髪が爽やかさを引き立ててる。



「ねぇ、上登ろ!!」

「上!?」



その人が指差した先は出入口の上。



こんな高いとこにどうやって…。



ニコッと笑ったと思えばジャンプして壁の上を掴んだ。



そのまま力だけで登って…。



「最高~!!」



そう言って立ち上がった。



屋上の屋上って感じかな?



「おいでよ乃彩チャン!!」

「どうやって!?ムリですよ!!」

「手出して。引き上げてあげる。」



でも…。



どうやっておりるの?



「降りられなくなりそうだからイイです!!」

「えぇぇ…。じゃあ俺も降りる…。」



ものすごく残念そうにピョンと飛び降りたその人…。



身軽~…。



「俺岸本!!岸本シュウト!!」

「だからサッカー!!」

「うん!!親が元プロだっただけだけどね!!」




岸本先輩はニコッと笑ってからそのまま腰を下ろした。