別れ間際はやっぱり寂しい…。



もっと一緒にいたかったな…。



「部屋来る日は一応昼くらいにメールして?」

「なんで!?やっぱりアポなしは女の人と鉢合わせの可能性が…。」

「ないよ…。俺大会に出る事にしたからさ、もしかしたら夜中に帰るって事も有り得るし。」

「大会ですか!?」

「うん。まぁ入選とか狙わないで自分なりにやってみようかな?とか思って。」



やっぱり水木さんだ…。



その謙虚さと努力が好きです。



「応援します!!」

「乃彩チャンの応援が1番心強いよ。はい、到着。中まで送ろうか?」

「遅れてないから大丈夫です!!」

「じゃあ日向さんによろしくね?」

「はい!!」



バッグを持って車のドアを開けた。



その瞬間に掴まれた腕…。



「バイバイのチュウ…。」



子犬みたいな眼であたしを見てる水木さん…。



限りなくカワイイ…。