前と同じ場所に座った乃彩チャンにお茶を出した。



「どうも…。」

「固いってば。」

「ごめんなさい…。自分で来といて緊張すんなって話しですよね!!」

「ですね!!はい、おいで。」



時間がない…。



21時半までには出なきゃ…。



「それよりご飯!!作って来ちゃった…。」

「マジで!?」

「もしかしてこう言うのウザイですか!?」

「いや、めっちゃ嬉しい…。何!?」

「ロールキャベツ…。」

「食いたいです。」



あれから帰って作って来てくれたのか…。



超嬉しい…。



まさかわざわざ電車で来た?



「乃彩チャン、もう作って来なくてイイから。」

「うぅぅ…。やっぱりウザイんだ…。」

「違う違う!!作るならここで作って。って偉そうだな俺…。」

「ここで?」

「部屋とか汚いけど…。好きな時に来てくれてイイから。カギ、受け取って?」



俺が合い鍵を出したら固まってしまった乃彩チャン…。