気が弱い奴隷タイプかな…。



そんな事を思いながら店長が切った愛芽チャンの髪の毛を集めた。



「ナツ、後で話しがある。」

「はい。」



何!?



超ビビる…。



乃彩チャンとイチャついたりはしてないよな!?



金髪になった乃彩チャンが帰った後に店長から渡された紙…。



「出てみるか?」

「俺がですか!?」

「1回くらい経験しといて損はナイぞ。いろんなとこからいろんな奴が来るし。」



美容師の大会…。



ここのスタッフ達はほとんどこの大会で入賞してる…。



俺が大会に出る?



やっと切らせてもらえるようになったのにもう出るのか?



「実力試すだけ試してみろよ。お前は才能もあるし努力もするのに欲がない。」

「欲…。」

「そう、欲だ。もっと地位と名声を欲しがれ。」



だって俺ってそんな器のある男じゃない…。