優しそうだし。



「母ちゃんは俺が小3の時に病気で死んだ。」

「あっ…。ごめん…。」

「昔の話しだから別に何とも思ってねぇし…。」

「じゃあパパさんと?」

「親父も3年前に飛行機事故で死んだ~。じゃなきゃこんな年で社長なんてやんねぇよ…。」

「重ね重ねごめん…。」

「もう気にしてねぇって…。」



親いないんだ…。



だから社長か…。



「でも兄いるんでしょ?」

「いる。俺に激似の童顔兄貴。ただ今逃亡中。」

「はい!?」

「去年の終わりくらいに疾走した。だから身代わり?誰かがやらなきゃ何千人もの生活が保障できないから仕方ねぇ…。」



舜太って大人…。



社員のためにあんな変装してるんだ…。



「偉いじゃん…。」

「まぁね。」

「謙遜しろよ。」

「しねぇよ。」



見直したかも。



舜太って偉い…。