ギィィイ


重たい扉を押し、私は真っ暗な部屋の中へ入る。

鉄の嗅ぎなれた匂いがする部屋へ。


「来たな...レイ」


「はい」


扉を開けてすぐ、目に映ったのは真っ赤な豪華な椅子に腰をかけている40代の男の姿。

この男こそが、殺し屋トップの偉い上司だ。

私は上司の前に立ち「今回はどんな要件ですか」と聞いた。

数秒してから上司は「仕事の事についてだ」と言い放つ。


「仕事、ですか」


「あぁ。まぁ、そこに掛けろ」


近くにあった真っ赤な丸い椅子に私は腰をかける。

そして、足を組み仕事の話を聞く。