*
「わあ……本当に溢れかえってる……」
目の前に広がる光景に、感嘆のため息が漏れた。
金銀ピンク、コスメの容器に照明が反射して眩しい。思わず目を細めると、三園さんが苦笑する。
「でも、残念ですね。八色様もお呼びしたかったんですけれど……」
当初私と一緒に来る予定だった楓は、急遽食事会に行かなければならなくなったらしい。
私といえば、蓮様からあっさりと許可が下り、こうして今日三園さんのおうちへお邪魔することになったのだ。
「花城様、お座りになって下さい。お話しましょう」
「あ、どうも……」
勧められるまま腰を下ろしたのは、ふかふかのソファー。その後すぐに使用人の方がお茶とお菓子を持ってきてくれて、和やかな談笑タイムとなった。
実をいうと、私はこの時間が一番苦手だ。今まで楓くらいしか家を行き来する仲の友達がいなかったから、こうしてお茶しながら上品に笑い合うというのは、どうにも落ち着かない。
だからずっと、パーティーはおろかお茶会などにも顔を出さなかった。
「ふふ。気になりますか?」
相槌を打ちながらも上の空なのがバレてしまったのだろうか。
部屋中の輝かしい化粧品に視線をさ迷わせている私に目敏く気が付いた三園さんは、静かにカップを置いた。
「えっ、ご、ごめんね。こんなに沢山あると、そわそわしちゃって……」
「わあ……本当に溢れかえってる……」
目の前に広がる光景に、感嘆のため息が漏れた。
金銀ピンク、コスメの容器に照明が反射して眩しい。思わず目を細めると、三園さんが苦笑する。
「でも、残念ですね。八色様もお呼びしたかったんですけれど……」
当初私と一緒に来る予定だった楓は、急遽食事会に行かなければならなくなったらしい。
私といえば、蓮様からあっさりと許可が下り、こうして今日三園さんのおうちへお邪魔することになったのだ。
「花城様、お座りになって下さい。お話しましょう」
「あ、どうも……」
勧められるまま腰を下ろしたのは、ふかふかのソファー。その後すぐに使用人の方がお茶とお菓子を持ってきてくれて、和やかな談笑タイムとなった。
実をいうと、私はこの時間が一番苦手だ。今まで楓くらいしか家を行き来する仲の友達がいなかったから、こうしてお茶しながら上品に笑い合うというのは、どうにも落ち着かない。
だからずっと、パーティーはおろかお茶会などにも顔を出さなかった。
「ふふ。気になりますか?」
相槌を打ちながらも上の空なのがバレてしまったのだろうか。
部屋中の輝かしい化粧品に視線をさ迷わせている私に目敏く気が付いた三園さんは、静かにカップを置いた。
「えっ、ご、ごめんね。こんなに沢山あると、そわそわしちゃって……」



