罪と罰~クライ・クロウ~

黒曜の髪にちらとのぞく赤い瞳。

異様な燐光を放つその右目は

まるで獲物を逃しはしないと

告げているようだった。

「!?その印、君、まさか…!!??」

さっきまで気丈に振舞っていた青年も

さすがにうろたえて焦りを滲ませる。

「お前は何も知らなくていい。」


そう告げた漆黒の無口な処刑人は

青年の死の扉を叩いたのだった…