リーダーーの子のこと


ルイ君とのこと


私の気持ちのこと


みさりんは、うん、うん、


と相槌をうってただ、ずっと聞いてくれた。



話し終わったあと


気づいたら泣いてしまっていて


やっぱり弱いとそう思った。



『葵はさぁ、、卑怯でもなんでもないよ』



何から言えばいいなかなぁ、、


そう少し黙ったみさりんは次にそう言った。



『誰だってさ優先順位ってあると思うの。でもそれってその時にならないと分からないと思う』



『優先順位、、』



『友達とか、家族とか、それこそ恋愛とか。その時、その感情でも変わるもんだし、それって悪いことじゃないと思う』


『でも、、私辛いのわかってて何も言えなかった』



『松崎に嫌われたくないからでしょ?葵はそれだけ松崎が好きだったってことでしょ?
それに、嫌がらせされてた奴にそう思える葵は逆にすごいと思うよ?』





みさりんは続けて



『葵は誰にでも平等に優しい。そこはすごい良いところだよ。だから自分をそんなに責めないで』



『みさりんーー、、、』



『私はきっと、ざまぁ見ろ!なんて思っちゃうけどっ』