主任の車は私の家に向かってる。


今日はこのまま帰るんだ。


家が近付くにつれ主任の太腿を
強く握ってしまう…。


「眠くないか?」


主任はそう言ってまた手を
添えてくれる。


「大丈夫です。」


もうすぐ私の家に着く。


離れたくなかった。


初めて主任の車に乗った時の事を
思い出した…。


乗った事に後悔した私はこの辺りで
降りますって言ったんだっけ…。


この先を曲がると私の家。


主任の車は私の願いも虚しくあっという間に
マンションの前に横付けされた。


一緒に居たいとも言えずに主任の太腿から
手を離し降りようとした時だった。


「待ってるから…着替え持って来い。
明日.同じ服じゃ完璧にみんなから冷やかされるだろ。」


「えっ…?」


「俺.こう見えて独占欲.強いから…。早く持って来い。」


「は.はい!!」