実家に帰った日から一週間後に私達は正式に婚約した。


みんなからの祝福を受けて私達は幸せな日々を過ごしている。


お互い帰る場所は一つになり斗侑真との生活も二ヶ月が過ぎた。


いつも私が先に帰り食事の用意をして斗侑真を待つ。


部屋を見渡すと少しづつ増えてきた家具や食器類…。


これから子供が出来たら今はまだシンプルで落ち着いた部屋もおもちゃで占領されていく事を考えていたら自然と笑みがこぼれる。


「僕は自分の子供が出来たら僕の子供に産まれて良かったって思って貰える位にたくさんの愛情の中で育ててあげたいんです…。」


三浦主任の家で斗侑真が言った言葉。


きっと斗侑真は自分の子供が産まれたらたくさんの愛情を注いでくれるだろう。


今.私は自分の体に異変を感じている。

もしかしたら…と言う思いに一人喜びを噛み締めていた。

斗侑真にはちゃんと確かめてから報告しようと思っている。

きっと喜んでくれるに違いない…。

そう思うとまだ確かでも無いのにお腹に手を当ててしまう私がいた。