とうとうやって来た日曜日。


前日から泊まっていた私は斗侑真と一緒の朝を迎える。


今日はいつも冷静な斗侑真も緊張している。


紺のスーツに早々と着替えて
普段はあまり吸わない煙草を何本
も少し吸っては消して落ち着かない…。


また…煙草を手に取る。


「スーツ皺になっちゃうよ。まだ時間あるし脱いでたら…?それに煙草…反対だよ。」


「えっ!!あぁ…。」


斗侑真の今までに見た事の無い
表情や行動に私は笑ってしまいそうになる。


男の人って大変なんだ…。


斗侑真のマンションから私の実家
まで車だと15分程で着く。


11時半…。


真実さんにはお昼頃行くと言って
あったからそろそろ出る時間。


「斗侑真…そろそろ出ないと…。」


「あぁ。わかった。」


斗侑真は一度大きく深呼吸する。


その後.玄関に置いてある全身鏡
の前に立って身だしなみをチエックする。


「よし!!…行くか!!」