息苦しさを感じて目を覚ますと
斗侑真と目が合う。

私は斗侑真に抱きしめられていた。


「ごめん…。起こしちゃったか?」


そう言ってキスをしてくれる。


「大丈夫。…もう起きてたの?」


時計を見るとAM5:00


最近は私の方が早く目覚めていたのに…。


「あぁ。ずっと楓の寝顔見てた。」


斗侑真の目が赤い。

寝ていないの?


「斗侑真…もしかしてずっと起きてたの?」


「ちゃんと寝たよ。」


「本当に…?」


「本当。…楓?…ずっと俺の側に居てくれるか?」


真剣な目をして斗侑真が聞いてくる。


いつもの甘い問い掛けじゃない。


私の気持ちを問いただすような口調だった。


「どうしたの?何か変だよ…。」


「ちゃんと答えてくれ…。」


消え入りそうな声で斗侑真が言った。


「ずっと一緒に居るよ。何があっても離れない…。」


斗侑真は不安を追い払うように
私の体を抱きしめた。