「……………すごく探したの」
「うん」
「………なのに、寝てるとか…」
「ごめんね」
「………もういいよ」
「うん、食べようお弁当」
そして、やっと俺を見た女の子。
「…ハルの好きな玉子焼き作ったの」
「ありがとう」
作ってくれたお弁当を広げ、一つ一つ食べていく。
俺が好きな甘い玉子焼き。
「美味しいよ」
俺が言うと女の子は嬉しそうに笑顔になった。
「へへっ」
あ…俺の好きな笑顔、やっと見れた。
俺はそのまま、女の子の顔に近づきほっぺにキスをした。
女の子の顔を見ると真っ赤だった。
この顔も、好きだ。
「…かわいい 」
「っ…うるさい…」
俺は女の子の頭を優しく撫でながら自分に引き寄せた。
「……すきだよ。」