「 授業どうしたの?」
ここは学校。
俺は授業をサボり屋上で寝ていた。
「もう昼休みだよ」
後ろ姿を俺に向けたまま答えた女の子。
「そうなの、寝過ぎちゃったのか…」
背中とズボンを叩き、女の子に近寄る。
「 そんな所に座ってたらスカート汚れるよ」
「平気だもん」
まったく俺に顔を見せない女の子。
「…なに怒ってんの?」
俺は思ったことを聞いた。
すると小さい声で何かを言った。
「え?」
聞こえなかったので女の子に耳を近づける。
「…お弁当、作ったの」
「うん」
「…一緒に、食べたくて」
「うん」
「…だから、探してたの」
「うん」