朝になり。

俺とカルロスは寝床を片付けていた。

「もう、朝だね。」

「早かったよな。」

どうやら、カルロスもあまり寝れなかったらしい。

「まぁ、大丈夫だよ!今日は、準備がメインだし」

「そうだな」

もう、10時だ。

「しっかし、昨日は俺の勘があたったな。」

「リーナがさらわれるとか、考えてもなかったよ。」

「でも、なんでリーナはさらわれたんだ?」

「わからない。だけど何かしらの繋がりとかそんなところだと思う。」

「でも、今までリーナはそんなことしたり話したりしてなかったが」

「心配かけたくなかったからだと思う」

「そうか」

リーナに関しての話をしてると、道具屋についた。

「今日は、道具を揃えて鍛冶屋で武器を綺麗にしてもらう、その後、国の出入口に行き、ここから一番近い国クアール国をめざそう」

「うん!あ、でもクアール国に行く途中に、絶対〝霧の森〟を通らなきゃ。」

「なんだ?その、霧の森って。」

「え?知らないの?この世界には、国以外に多くの魔境があってそのうちの一つだよ。いつも霧がかかってるから、はぐれやすくてそこで遭難する旅人が多いんだよ。魔物はあまりいないから安心だよ。」

「そうか。なら、ロープがいるな。」

「うん!僕が買っておくよ。」

「なら、一時にここに集合しよう。」

「はーい」

そう言うと俺は、鍛冶屋へ向かった。
鍛冶屋は城の後ろ側にある、俺はそこに向かって歩いていった。