泣きたい夜には…

普段、子供のように無邪気なひとみとは正反対の女の色気を感じてしまった。

や、やばい…

『やだ、慎吾!鼻血鼻血!長湯し過ぎだよー!』

星の見過ぎとひとみがあまりにも刺激的で

俺はすっかりのぼせ上がってしまった…。





ひとみに支えられて、風呂を出た俺は、浴衣を着ると、再びベッドに寝かされた。

あぁぁぁ!!!

情けない…

『大丈夫?これ飲んで。』
ひとみが俺に冷たい水をグラスに入れて、持って来てくれた。

「すまない…」

飲んだらだいぶ楽になった。

『慎吾がこんなに長風呂だなんて思わなかったわ。』

ひとみは呆れ顔で俺のおでこに冷たい濡れタオルを乗せた。

「ひとみ、ごめん…」

情けなくて言葉にならない…

『確かにいいお風呂だったし、きれいな星空だったけど、のぼせるまで入ることないのに…』