泣きたい夜には…

うっ、美味い!

あっという間にたいらげてしまった。

その後も何度かおかわりもした。

『良かったぁ、口に合ったみたいで…食欲もあるみたいだし、早く元気になりそうね。』

彼女の笑顔に俺の心臓は急激にスピードを上げた。

こんなに可愛かったか…!?
これって、いったい…

まだ、熱も下がっていないせいだろうか…?

『じゃ、お薬飲みましょ』
彼女に薬と水を手渡され、急いで飲むと、

「色々ありがとうございました。俺、帰ります。」

立ち上がると

クラッ…

まだフラフラする。

『まだ、安静にしてなきゃダメよ!』

彼女はそう言うと、俺をベッドに寝かせた。