へ!?

ひとみから意外な言葉が発せられて、俺は驚きを隠せなかった。

さっき、あれだけ不機嫌だっただけに…

『何よその顔は…

いっぱい作りすぎちゃったんだってば!

いらなければ別にいいんだけど…』

そう言うと、ひとみは階段を降りて自分の部屋に戻って行く。

「おい、待てよ!」

俺は急いで鍵をかけてひとみを追いかけて行った。

ひとみの部屋にはあれ以来、ちょくちょく行くようになった。

俺の胃袋はあいつにガッチリ掴まれている。

これは間違いない。

『そんなとこに突っ立ってないで座れば!』

ひとみは相変わらず、不機嫌だけど、

『おかわりしてね。』

テーブルの上には、俺の好きな物が所狭しと並べられていた。

「お前、いくら何でもこれは作り過ぎだろうが!」