どのくらい眠ったのだろう?
目が覚めると、俺はベッドの上にいた。

辺りを見回すと、部屋の間取りは同じだが、中の様子が違う。

『気がついた?』

声のする方を見ると、プラッツの彼女の心配そうな顔が見えた。

「ここは?」

起き上がろうとすると、

『起き上がらないで、今点滴しているから…ここは私の部屋よ…』

左腕を見ると、点滴が繋がれていた。

『帰ってきたら、駐車場であなたが倒れているからびっくりしたわ。すごい熱だったから、部屋に連れて来ちゃったんだけど…』

彼女はそう言うと、俺に体温計を渡した。

「キミは看護師なの?」

体温計を脇にはさみながら俺は聞いた。

『ま、そんなところ…』