部屋に戻ったのは、日付もとうに変わった深夜だった。

玄関のドアを閉めると、どちらからともなく抱き合い、唇を重ねた。

貪るように唇を求め合うと、啄むような優しいキスから次第に自らを絡め合う深く激しいキスへと変わっていった。

薄暗い部屋の中で、キスの音とふたりの吐息だけが響きわたり、

ひとみが欲しい…それだけしか頭になかった。

「シャワー…浴びよう…」
俺とひとみはキスを交わしながら、自らの服を脱いでいく…


俺は何も身につけていないひとみを抱き上げ、バスルームへと向かう。

熱めの湯が容赦なくふたりの体に降り注ぐと、ひとみの白い肌が次第にピンク色に染まっていく様子から目を離すことができなかった。

「綺麗だ…」

俺の呟きに、恥ずかしそうな笑みを浮かべるひとみの胸に顔を埋め、唇を押し当てると、ひとみは甘い吐息を漏らした。