あぁぁぁぁ!!!!

言ってしまった…。

言ってからの方が、緊張と恥ずかしさが怒涛のように押し寄せてくる…

もう、なるようになれ!

ひとみは…というと、

驚きのあまり、目を見開いていた。

『それ…本当…?』

信じられないといった表情でようやく言葉を発し、俺を見つめた。

「本当さ、お前が帰国したらプロポーズするって、ずっと前から決めていた。」

俺はジャケットのポケットから小さな箱を取り出すと、ひとみの手を取り、手のひらに乗せた。

「開けてみて…」

ひとみは震える手で、箱を開けた。

箱の中の小さなダイヤのついた指輪を見て、ひとみの目から大粒の涙が零れ落ちた。


『私で…いいの?』

ひとみは涙でくしゃくしゃになった顔を俺に向けた。

俺は頷くと、

「お前のこと放っておけないし、お前がアメリカに行って、俺にとってひとみがどれだけ大切な存在なのかよくわかった。

ひとみ、俺の心と胃袋がっちり掴んでおいて断ったりしないよな?」