車の中で談笑しているうちに、ぎこちなさもなくなり、次第に打ち解けてきた。

店に着いたので車を駐車場に入れると、

『あ、ここのお店…知ってる!』


ひとみは嬉しそうに言った。


車を降りて少し歩いた所にある串焼き専門店に入った。

帰国早々、しかも2年ぶりの再会で居酒屋ではさすがに雰囲気ぶち壊しだし…。

『うーん、懐かしい…』

ひとみが目を輝かせて店を見回していた。


休日前にも関わらず、幸運にも個室が空いていた。

やっとふたりでゆっくり話が出来る…

メニューを見ているひとみは、

『本当に久しぶりだから、食べたいものがいっぱいある〜!』

無邪気さは変わってはいないようだ。

そんなひとみに、思わず笑みが零れてしまう。