一階は、
桔梗、桜、鳳仙の三人で見て回っている。


「……それもそうかぁ」


せめて私も拳銃で援護しようとするけど、
あまりにもみんなが強すぎて、
私の助けなんかいらず片付いていた。


「……もしかして……もう化け物が、
持ってない……とか……?」


頭の端で浮かんでいた考え。

欠片があと何枚あるのかはわからない。

けれど、その全てをあの化け物が
持っているとはどうしても思えなかった。


「いや、まだわからんぞ!
もう少し先も行ってみよう!」


ずんずんひとり進んでいく藤を、
私たち三人は慌てて追いかけーー。