だんだんと世界が創世していく。

……その間にも私の体は壊れ、
ついには、言葉を発するのも億劫になった。

そして知らずのうちに、凶暴と化し、
暴れ回ってしまう体と成り下がった。

そんな私を止めようと、
磐座は自らの魂を裂き、
私を魂の蔦で縛った。


【磐座】が裂いたもう一つの魂は
【神籬】と名付けられることとなる。


磐座(いわくら)と神籬(ひもろぎ)。


どちらも神の依り代、
神に近い神となったのだ。

力を使い過ぎ、初めて会った時と
半分くらいの身長になってしまっていた。


青い髪の子と赤い髪の子。


彼らはそのつぶらな瞳で、
生まれた【個】を大切にしながら。



ただ【主】の命令に、忠実に従ったーー。