「ならやっぱり、自分の名前に使ってた 【花】の夢だったってことかぁ」 「そうなるね」 「いやはや、 なかなか興味深い内容だったぞ!」 口々にさっきまで見ていた夢(かこ)の 内容を話し始める。 残り欠片はたった一つ。 その最後の欠片には、 どんな過去が詰まっているのか。 今までのことを思うと、 楽しみでならなかった……のだけど。 一つだけ、私には疑問があった。 それはみんなが見た夢の内容とは 少し違うと思ったからだ。