走っていった方に向かう。 どこ行ったんだ? 人が多すぎて全然見当たらない… もうすぐで花火始まるっていうのに! 渡り廊下を渡ろうとした時だった。 いつも見慣れているフワフワしたロングの髪が見えた。 「美音葉っ!」 腕をつかむ。 瞳はうっすら濡れていた。 「…ごめん…その…」