2人で屋上までの道を歩く。
あ…向こう側から新庄が歩いてくる…
「やぁ…相変わらず仲がいいね。お2人は。」
なんでこんなに上から目線なんだよこいつは。
あれ…?美音葉が俺の後ろに隠れる。
いつもならなんかしら話すのに。
それを察した新庄が美音葉を見る。
「…美音葉?そんなに怯えないでよ。」
そう問いかけた新庄。
「…別に怯えてなんかないから…」
なんなんだよこのビミョーな空気は…
あっ!ていうか、今、新庄…名前で呼んだよな…?美音葉って言った?
「少しくらい意識してくれても…」
「そんなの無理だからっ…!もう話しかけないでよっ…」

