「京!帰ろう〜」 「おぅ!ごめん。待った?」 「全然大丈夫だよ。」 名前を呼んだらいつも笑顔で駆け寄ってきてくれるの… 京の事を名前で呼んでいるのは、私だけ。 名前で呼ばれるのも私だけ。 ちょっと優越感… 嬉しい気持ちになる反面にあとどれくらいまで京に恋心を抱いていいのかを考えてしまう。 小さい頃からお父様には色んなことをしてもらった。 裏切ることなんてできない。だから、自分が望むような恋愛結婚はできないんだって…分かってた。