「そろそろ行くわ…じゃあな。」 京が部屋を出ていった。 いつもと違う空気の部屋はなんか変で、夢の中にいるみたい。 京に抱きしめられた所が熱い。心臓の高鳴りも… 「はぁ…ずるいよ…あんなの…」 私は家のことを考えて、考えて出た答えが婚約するっていうことだったから、自分の感情なんてものは押し殺していた。 だけど…京はストレートに気持ちを伝えてくれた。 「京は知らないでしょ…?私だって…ずっとずっと…好きなんだよ…。」