15:00 路上ライブを終え、 帰りの準備をしていた時 美少年はそのままの場所で 突っ立っていた。 ”暇かよ” って思った。 少し笑いたくなった。 と同時に”なんであいつは 私の歌を聴いてくれたんだろう” という気持ちにもなった。 散々、愚痴愚痴言ってきたくせに ずっと居座ってるとは 何か企んでるに違いないと思った。 私がそう思って なんの企みなんだ?と 考え始めた時にはもうすでに 彼の姿はなかった。