片思いのはずだった







『俺さ、好きな奴いるんだ。』


『え?』


『だから、俺好きな奴がいるの』




え?…りょうくんの突然の言葉に、
思わず耳を疑ってしまった。




りょうくんのことずっと見てきたのに、

全然気づかなかった。




でも、そうだよね。
もう高校生だもんね。
好きな人ぐらいできるよね…




あれ?


どうしてかな。


りょうくんと一緒に帰る時のドキドキと、今は何か違うドキドキがある…




胸が痛い…




『え?りおんどーした?
涙目になってるぞ…』


『え!?』


うわ…ほんとだ。目に凄いたっぷり涙がたまってる…
どうしてだろ?


あ…





そっか。私失恋したんだ…





ずっと好きだった人に好きな人ができちゃったんだ…



あーあ、
こんなこと聞きたくなかったな…
一緒に帰るんじゃなかった。




今私にできることは、応援するぐらいだよね?

泣いても意味ない!
りょうくんはもう好きな人がいるんだ!
好きならしっかり笑って応援してあげなきゃね!



『いや〜、あくびをするの我慢してさw』


『なんだよw
てっきり俺に好きな人ができて、
ショック受けてんのかと思ったわw』


『そ、そんなわけないじゃんかぁ〜

あは、あははは…』





ギクッ



危なかった…
いや、もうアウトだったか…
まさにその通り!図星です。




『で、その好きな子どんな子なの?』


『おっちょこちょいでほっとけなくて、
毎日笑顔で元気なところ』


『りょうくんが好きになるぐらいだから、きっと可愛い子なんだろうね!』


『うーん。そうだな』




そう言ってりょうくんは
私の頭を撫でてきた。




そんな風に優しくしないでほしい。




失恋したばっかりなのに




そんなことされたら




もっと辛くなっちゃうじゃん…




諦めれなくなるじゃんか。ばか。