片思いのはずだった





『…なさい。』



『起きなさい!!!!!!!』




はっ!!

時計は7時を過ぎていた。




『やばい!』




はい完全遅刻。はぁ…

家を出たのが7時50分。
私の家から通う高校まで徒歩20分。走っても間に合わないね…はははʬʬʬ





私の学校は男女共学で2クラスある。
でも、クラスは3年間ずっと同じらしい。







ガラガラッ!




『間に合ったーー!!!』


『おっそ。ちゃんと早く来いよ』


『うるさいなぁ〜わかってるよ』



笑いながら私に話しかける同じクラスの一人。
とっても綺麗な黒髪で目にかかる寸前まで伸びた前髪の男の子。


そう、彼こそが私の片思いの相手…


【松平 りょう】


小学5年生から高校1年生の
今にいたるまでずっと片想い。
高校生になっても変わらず話しかけてくれる。

好きな人と3年間も同じクラスって
とっても嬉しい!





『なあ、りおん。』


『なに?』


『今日一緒に帰れるか?』


『うん!いいけど、どうしたの?』


『うーん、ちょっとな』




りょうくんはは笑顔で白い歯を見せて答えた。



なんだろ?珍しい。


りょうくんと一緒に帰るなんて
何年ぶりだろう。

小学校5年生以来かなぁ。