出会うはずのなかった君へ。

「だって、それ以外に、如月がやる気を出すことがあるのか?」



「……今回は、負けられないんです。」



「…え?」



「……私、今回のテストは、表に載りたいんです。絶対絶対、載りたいんです!いや、載るんです!!」



グッと手に力を込めて、宣言する。



「いけますかね?」



「どうだろうなぁ。如月が、理科でランクインしたら、それこそ奇跡だな。」



「ちょっとぉ、先生!そこは先生らしく、頑張れよって、応援してくれればいいんですよ!」



「おお、そうか。じゃ、頑張れ。応援してる。お前の恋が実ることをな。」