「じゃ、行くか」 秋夜がドアを開けてくれて、外に出た。 「さっむっ!!」 「やべーな」 外は北風がビュービュー吹いていて、今年一番ってほど寒かった。 バス停までの10分。 私はいつも秋夜とたわいない話をしている。 「雛乃さー。兄貴のこと、好きなの?」 え?