「あ!やっぱりにしあきさんだ」

知らない人からの手紙ってことにドキドキしながら、前と同じのピンクの封筒を開いた。

丁寧に桜のシールでとめてあった。


中には一枚の便箋。


『山口 雛乃様

 わざわざ手紙をありがとうございます。昔の記憶を頼りに住所を書いたので間違っていたようです。ご迷惑おかけしてすみません。お詫びと言ったらなんですが、この写真受け取ってください』



手紙と一緒に桜の木の写真が入っていた。
プロの写真じゃなくて、自分で撮りましたって感じの。