「おかえり、ひな」 いつも通りお母さんが出てきた。 「夕飯できてるから、早く着替えてきてね。お父さんも帰ってるから」 「あーい」 お父さん、帰ってるんだ。 いつもは、もうちょっと遅いのに。 普通の会社の普通のサラリーマン。 きっとどこの家もこんなものだろう。 「あ、ひな~?何かひな宛てに届いてるんだけど」 「え!?ちょうだい!」 不思議そうなお母さんから、封筒をもぎ取る。 そして、誰にも見られないように自分の部屋でこっそり見た。