「ふ〜ん」


と言いながら、チラッと水谷くんはこっちを見た後すぐ視線を大地に戻し、


「今日バスケ部の見学に行くつもりなんだけど、よかったら一緒に行かない?」


と言った。すると、大地は興奮気味に。


「お、マジで!行く行く!あ、ブー子…」


「あ、私のことは気にしないで!大地行ってきなよ」


「お、悪いな」


「じゃあまたね、えーっと、名前は……」


「あ、松浦風子です」


「松浦さんもこれからよろしく」


そう言って爽やかな笑顔を見せる。


これで何人もの女子を虜にしてきたんだなと思った。


「よろしく。また明日ね」