「次の訓練なに?」

「模擬暗殺だよ。あと、全ランク合同」

「マジか…俺、“あの4人組”に会うの初めて」

「そうなの?」

「うん。だって会う機会ないじゃん?」

「確かに…」

「やっぱりBランクとしてはSランクの人達は憧れだよな」

「それめっちゃ分かる」



訓練の前…全ランク合同の訓練がある場合、その日はG.R.の話で

もちきりになるのが当たり前になるほど、その4人組はAランク以下

の者たちにとっては憧れの存在だった。




「てかさ、G.R. の人たちって、どんな外見なんだろうな」

「さぁ、まぁ少なくとも優等生タイプだろうね」

「でも、Aランクにもそういうヤツたくさんいるだろ?」

「それ以上って事じゃない?」





「うおっ!?っとあぶねえ…ごめんな!」


Aランクの2人が話していると、少年がぶつかってきた

髪は所々はねていて、顔は整っている少年だった

「(向こうから来たということは…俺らより下のランクだな)」


「あぶねぇだろ、怪我したらどうすんだよ。あ!?」


「だ、だからごめんって…」


「てか、敬語使えねぇのかよ、上のランクの人たちには敬語を使わねぇとだろ?」


「使わねぇとランクひとつ下がるんだぜ?知らねぇの?」


「!? そうなのか!初めて知った!」


「てことで、お前はランク一つ下がりまぁーす、どんまい!」


「お前何ランクよ?Dランクだったら処分されちまうぞ?っま、どうでもいいけどな」






「下がるのはお前らだよ」


「「はぁ?」」


そういうと少年は紙に何か書き出した


2人組は、何言ってんだコイツ という目で見ている


「はい、どうぞ」


書き終わると少年は2人に紙を渡した

そこに書いてあったのは

























────処分通知










「はぁ!?なんで俺らが処分されるんだよ!」


「え?Sランクの者に敬語を使わなかった場合、処分って言う
法則知らないの?」



「…え?」


「Sランク以外の人だったら、君たちがいうにはランクひとつ下がるだけだけど、Sランクの人だった場合、処分されるんだよ?」



「お、お前…まさか…」



「どーもー!Sランクの比嘉 侑斗です!ユウトって呼んでいいぞ?
あ、2人は処分されるから呼べないか」



じゃあ先生に言っとくねーと手を振ったユウトに2人が泣きついたのは

言うまでもないこと


















G.R. No.1 比嘉 侑斗(ユウト)