おまけ

「えっ、まじで‥‥?」

今、驚いている男子が1人いる。

「俺は男見せたよ。次はお前の番だよ。椎名」

学校の帰り道、椎名が家に寄りたいと言い始めた。琴は「苗ちゃんと帰る約束してるし大丈夫だよ」と言って帰っていった。もう少し彼氏に甘えてもいいと思うんだけどなぁ‥‥。

それで、今椎名は俺の家のベットで告白した俺の話を聞いていた。

椎名が言うには自分も好きな人がいるらしい。

「椎名は告白しないのか?」

「俺もいつかはしようと思うけどさー、ぜってーアイツ俺のこと恋愛対象にみてねー‥‥」

「っ、あはは、ドンマイ」

「お前に言われると腹立つんだけど‥‥」

「でも、"先輩"なんでしょ?なんで同じ学校なわけ?」

そう、椎名はさっきから彼女の名前を"しま先輩"と呼ぶ。

「あー‥‥それはなぁ。別に大した理由はねーよ。」

んじゃ、俺帰るわ。と言って、本当に俺のノロケ話を聞きに来たのか足早に帰っていく。

「待てよ、俺、自分の恋愛語って、お前の聞いてないんだけど‥‥」

「ははっ、別にいーじゃねーか。」

俺は人に自分の情報を売っただけ。


得なし。

俺は帰ろうとした椎名の肩をつかんでこう言った。


「お前の恋話聞くまで返さねーからな‥‥」

彼はため息を付くと

「でた‥‥三上紅音のめんどくせー癖‥‥」

そう言ってまた、彼はベットに腰を下ろし


「俺とアイツがあったのは‥‥」


話し始めた。