三上side

「これ、はい。」

俺は"あるもの"を朝山さんに返した。

「‥‥こ、これ」

朝山さんに返したものは俺が弱みとして持っていたもの。
あまちゃんの時の写真や、昔のスケジュール帳、男装をしようとしてて、知ってる子にバレそうになって必死に嘘をつくところを撮った動画。あと、俺のスマホを見せる。

「‥‥こ、こんなに持ってたんですか!?」

彼女は若干と言うよりかなり引き気味で言う。まぁ、どうやって手に入れたとかそう言うのは内緒なんだけどね〜♪

俺は彼女の秘密がたくさん詰まった写真のフォルダーを彼女の前で消した。

「えっ‥‥」

彼女は面を食らったような顔をしている。

「証拠隠滅。というこで、俺と朝山さんの契約は解除だよ。」

彼女は思いっきりポカーンとしている。そりゃ俺がこんなにあっさり消してくれたり契約を解除してくれるなんて思ってなかっただろうね。

「俺は初恋の子に告白する。朝山さんを無理やり彼女にして、初恋の子にOK貰えたら二股になるし、朝山さんも好きな人と恋したいでしょ?高校生活なんて1度しかないんだしさ」

「‥‥そうですね。」

結構喜ぶと思っていたがなぜか朝山さんは悲しそうな顔をしていた。

どうして‥‥?

俺、朝山さんになにもしてないのに‥‥

むしろ朝山さんはこんなに意地悪する俺に優しくしてくれた。

そんな顔しないでよ‥‥



ー告白しずらいじゃんかー