「あなた‥‥紅音くんに何したの?」

「えっ‥‥?いや、特にはなにも‥‥」

「紅音くんは意地悪の天才と呼ばれているけれど、女の子にあんな口叩かないわ。だから、なにかしたんでしょ?」

「な、なにもしてないですよ‥‥!!」

なんか、かばってくれてるのか、嫉妬されているのか、怒られているのかわからないけど、とにかく朝のことは言えた口じゃない。

「あのね、私達は朝山さんのことを思って言ってるの。紅音くんの意地悪がエスカレートしちゃまずいの!」

もしかして、私を三上くんから守ろうとしてくれている‥‥?

「ありがとう。でも、大丈夫です。私は三上くんと関わる予定なんてないですし、三上くん、そんなに悪い人には思え

「俺がなーにー?」

み、三上くん!?」

どこから来たのかわからないけれど、私の後ろに立っていたのは、


事実だった‥‥