彼、三上くんとホストで会ってから1週間が経った。すっかりもうみんな夏服になって、そろそろ皆夏休みの計画を立て始めていた。

「今日も休みかな‥‥」

「どーしたの?最近元気ないじゃん!しかも、こないだ休んでたし、熱?」

明るく話しかけてくれるのは苗ちゃん。彼女も部活が忙しく、私もCMのお仕事が多く学校を度々休んでいた。
でも、あまちゃんだとバレるわけには行かないから、苗ちゃんやクラスの子には仮病で誤魔化している‥‥。

「ううん、ね、熱はないんだけど、三上くんが最近来ないんだ‥‥」

「三上?あいつサボりだから別に心配することなくない?」

「ま、まぁ‥‥そうなんだけど‥‥」

三上くんは、私がある質問をしてから1度も来ていない。

「もしかして三上の事本気で好きになったとか‥‥?」

「な、何言ってるの!?馬鹿なこと言わないでよ苗ちゃん!」

私でもなんでこんなにも否定するのに焦っているのか理解できない。

「だよねぇ〜。琴が恋愛に興味持つはずないかぁ。」

‥‥それはちょっと酷いかも。

「でも、心配なら様子見に行ったら?」

「えっ‥‥」

「言葉だけでも彼女なんでしょ?」

おそらくね、自分でも気づいていない気持ちを苗ちゃんは気づいてる。だから、そんな言葉をかけてくれたんだと思う。

「‥‥ありがとう。苗ちゃん」

「うん!いつでも相談に乗るよっ!」

こんな親友をもてて本当に私は良かったと思っている。