「琴ちゃーん。あーそぼ!」

これは私が小学校に通ってた頃の夢‥‥

「うん!」

私は仲の良かった友達とずっと一緒に遊んでいた。高校にもなると、小学校の低学年の時誰と遊んでいたかなんて記憶は曖昧になってきている。

でも教室の隅っこの席の男の子がずっと1人で座っていたことはよく覚えてる。

「ーーちゃん!」

「ーーちゃーん。あははっ」

名前はなんだか覚えていないけれど、そういえばその男の子の名前は女の子見たいってからかわれてたっけ‥‥

でも彼も彼だ。嫌なら嫌って言えばいいのに‥‥。

私はなにを思ったんだっけ‥‥

「ねぇ、ーーくん‥‥」

「なんだよ‥‥。‥‥えっ」

「やっぱりーーくんで良かったんだね!」

「う、うん‥‥」

「みんながーーちゃんって言うから女の子だと思ってたけど、やっぱりあなただったんだね。」

「‥‥お前もちゃん付けすんだろ。」

私は意味がわからなかった。でも、なんだか決めつけられているきがして嫌だったから

「なんで?」

「‥‥は?」

「ーーくんでしょ?みんな男の子なのに、ちゃん付けて変だよね。」

「‥‥」

「嫌なら嫌って言えばいいのに。」

言い返してあげた。そしたら彼は立ち上がって

「別にっ

俺は独りが好きなんだよ」

彼にとって強がりの言葉を言っていると私には思った。


そう言葉を吐き捨てるスタスタと教室をでていってしまった。