「あ、教室まで行こう。俺、バレないで入れるやり方教えるからさ。」

「ば、バレないって‥‥三上くん、他に頭使えばいいのに‥‥」

「俺、これでもテストは100点なんだからね?」

‥‥うぅ、そうでした。三上くんは学年トップでしたよね‥‥。
そう思ってうなだれていると「なにしてるのさ。行くよ?俺」とそう言って私の前で歩いている三上くん。いつのまに‥‥!?


「あっ、ま、待ってください」

私は慌てて後ろを付いていく。そしたら三上くんにぐるりと向かれる。

「あのさぁ‥‥。そろそろ敬語やめたら?」

「え、そ、それは無理です」

「ふぅーん?無理って決めつけるの良くないよ?」

そしたら耳元で


「‥‥俺、普通に琴ちゃんが喋ってくれるの待ってるからね‥‥」

そんなこと言わないでくださいよ‥‥



好きじゃないのに


悪魔なのに


気になるじゃないですか‥‥