「……よし、できた…!」
全部出来上がった頃には太陽が昇り始めていて、そして今日という日は市中大会の前日。
あれからあたしはテツの朝練に放課後の部活につきっきりでテツの傍にいた。
朝練は他の部員が来るまでテツのボール上げをしたり、放課後の部活は向坂先輩の手伝いをしたりしていた。
向坂先輩とはすっかり仲良くなり、麗さんと呼ぶまでになった。
マネージャーやってみない!?とたくさん勧誘されたけど、そこまでやる勇気はないから毎回やんわりと断ってる。
先輩達や他の部員とも仲良くなって、部外者のあたしだけどバレー部の一員として受け入れてくれてる。
そんなバレー部が明日ついにインハイへの切符を掴むための試合に挑む。
「あー……なんかあたしまで緊張してきたよ」
テツと朝練をしに学校に向かう途中、ふと呟く。
テツはニヤリと笑ってあたしの顔を覗き込む。
「なんで試合に出ないやつが緊張してんだよ」
「だってバレー部のみんな頑張ってるの見てきたし、みんなが家族みたいな存在だから、余計な感情移入まで入っちゃうというか」
「そこまで言うなら、いっちょマネージャーやって……」
「それはやらないから!」
麗さんだけじゃなくてテツもしつこくマネージャーの勧誘してくるの忘れてた。



