「ありがとうございましたー」
手芸屋さんを出ると辺りは暗くなり始めていた。
やば!もう部活終わっちゃうかな!?
とにかく全速力で走って、学校へ戻る。
学校に着くとまだ体育館には電気がついていて、部活は終わってないと分かる。
急いで体育館に行くと、近くの水道で顔を洗ってるテツを見つけた。
「て、テツ!!」
「ん?………って澪?」
テツの傍まで走ってやっと息を整えることができた。
息を切らしたあたしが珍しいのか、テツは驚いてあたしを見下ろしている。
「お前、どうしたんだよ。尋人のとこ行ってたんだろ?
……まさか、尋人になんかされたか!?
あいつ女なら誰でもいいタチだからな、俺の嫁に手出したこと後悔させてやる」
「……ち、違うわ…アホ……っ」
「あり?違うの?」
肩で息をしながらも必死に否定。
てか尋人さんのこと悪く言い過ぎてしょ。
やっと整った呼吸で、一度深呼吸をしてテツを見上げた。



