こいつ、俺の嫁。




「ねーねー、まだ怒ってんの?襲ったこと」


「襲われてないから!てかついてこないで!」


「同じ学校なんだから仕方ねーだろ」



大きな体を曲げてあたしの顔を覗き込むテツ。



テツは小学生の時からバレーをやってて今もバレー部。
そのせいなのか身長が187センチとかなり大きい。



ちなみにあたしは151センチ。
ちっせーなってよく言われたのは憎いけど懐かしい思い出だ。



早くテツから離れたくて速足で歩いても、テツはいつもの速さで追いついてしまう。



ううん、やっぱり訂正する。
憎き思い出じゃなくて現在進行形で今も憎い。



テツから逃げてたら、いつの間にか学校に着いてしまった。



すると反対方向から聞きたくない声が聞こえてきた。