「鉄也、その辺にしとけ。大河が泡吹きそうだから」
「あり?兼ちゃんいたの?」
兼田先輩の鶴の一声のお陰でテツが立ち止まってた。
た、助かった。
ここでやっとテツの肩から降ろしてもらえた。
「おい、テツ!朝から何イチャついてんだよ!
入るタイミング分かんねーじゃんかよ!」
「そうだそうだ!」
反塚先輩の不機嫌な態度に乗っかる成宮先輩。
そういえば反塚先輩この前フラれたってテツ言ってたな……
「……あの、いつからいたんですか……?」
隣にいた兼田先輩に恐る恐る聞いてみる。
兼田先輩は一度気まずそうにあたしから視線を逸らしてチラッとだけ見る。
「…肩車されてるあたりから……」
うわぁ………
ロミジュリのくだりも聞かれてたーー!
恥ずかしい。
てか最近恥ずかしいことばかりでもう嫌だ。
テツの背後に隠れて両手で顔を覆った。
恥ずかしがってることを悟ってくれたのかテツは何も言わなかった。
いや、絶対笑ってるよこいつ。
体震えてるし。



