こいつ、俺の嫁。




ていうか……



「いつまでこうしてるつもり?早く離して!」


「えぇ~、だって襲われたからには答えてやらねーと……な?」


「…なっ!?襲ってないわ!」


「いてっ」



テツの額を指で弾いて、腕の力が緩んだ隙にベッドから抜け出す。



し、死ぬかと思った……!



だってあんな色っぽい声で囁かれて、覚醒していたとはいえ寝起きの色っぽい目で見つめられ続けたら…心臓跳び出るかと思った。



「は、早く来なよ!」


「へいへーい」



真っ赤な顔を見られたくなくて、背後にいるテツに早口で言うと素早く立ち去る。